※後援会ニュース2024年8月号から
こんにちは。
暑い日が続いていますが、皆様の体調はいかがですか?
毎年この時期になると蝉の声を聞きながら、原爆が落とされた日も暑かったのだろう、敗戦の知らせも国民は汗をかきながら聞いたのだろうと、私が生まれるより前の事に思いを馳せます。
皆様にとって「平和」のイメージはどんなものですか?
私は「鯉の滝登り」です。
力の限り流れに逆らって目指す場所へと全身の筋肉を使って登る、そんな感じです。気を抜いたら落ちていくだけ、流れに巻き込まれて滝壺に呑まれてしまう。平和とは、それほどに維持するのが困難で、何もしないでいれば戦争は簡単に始まってしまう…。どうでしょう?
皆様のイメージと同じでしたか?
戦争に反対する理由を書いたらキリが無いのですが、ひとつには「平和が日常の基盤だから」です。
眠っている間に家が爆破されていなかったことにホッとして目覚める事は、今の私の日常にはありません。布団があって、屋根と壁があって、朝ごはんも食べられて、ミサイルが落ちてくる心配もしないで出かけます。そして、皆様と一緒にジェンダー平等、福祉の充実、様々な要求を実現するために活動します。
でも、戦争が始まったら福祉なんて真っ先に削られます。ジェンダー平等なんて些末(さまつ)なものとなるでしょう。何事も平和がなくては始まらないと思うのです。
だから、私は戦争に反対します。
平和学園の初代理事長 賀川豊彦は「自分自身との平和、身近な人との平和、神との平和、社会との平和」が大切であると教えたそうです(うろ覚えなので正確ではないかもしれません。ご存知の方いらっしゃいましたらお知らせください)これを聞くと、平和とは自分から始まる、裏を返せば平和は自分自身から崩れると気付きます。
聖書に「平和をつくる者は幸いです」という言葉があります。同じところを違う翻訳で見てみると「平和をもたらすために働く人には素晴らしい祝福がある!」「平和を実現する人々は幸いである」と書いてあります。
信仰を押し付けるつもりはありませんが、「自分」から始められる平和はいかがでしょうか?滝登りのひとつの方法だと思います。
茅ヶ崎市議会議員
今井 理華