※後援会ニュース2024年12月号から
12月議会の傍聴に来てくださった皆様、動画視聴してくださった皆様、ありがとうございます。
今回の一般質問は性的マイノリティの安心をテーマにしましたが、いかがだったでしょうか?「身近にいないから興味ない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は気付いてないだけて、既にどこかで確実にすれ違ってるはずなのです。調査によってバラつきはありますが、人口の約1割が性的マイノリティと言われています。知らないだけで近所に住んでるかもしれません。左利きの人と同じくらいの割合で存在してる、同じ街に住む市民なのに、彼らのことは念頭に置かれずに防災計画や避難所運営マニュアル策定は進められてきました。だから、もっと存在を意識して欲しい、そう思って一般質問しました。
皆様は弱者と聞くとどんな方をイメージしますか?
高齢者? 子ども? 女性? 障がい者?
確かにそうですね。でも、スフィア基準(*)では性的マイノリティも「脆弱(ぜいじゃく)性のあるグループ」に含まれています。「脆弱性のあるグループ」という表現はわかりにくいかもしれません。災害時要配慮者と考えていただければ概ね合ってます。なんで性的マイノリティが要配慮者?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。彼らの困り事は前号でお伝えした通りですが、その根本にあるのは考え方というか「マジョリティの意識」の問題だと思うのです。マジョリティは多数派ですから、世の中の標準として様々な仕組みを作る上でモデルケースとなっています。マイノリティはそこに当てはまらない。それ故に困難がある。
しかし、マイノリティ、つまり少数だから誤差のように扱われてしまう。それ故、さらに困難を抱えることになる。…という悪循環で苦しんでいるのです。だから配慮が必要なのです。 どこにいるのか分からないけど、どこかで確実にすれ違ってる性的マイノリティの方々に短時間でも思いを巡らせてみませんか?
クリスマスの主役、イエス・キリストは「全ての人類のために十字架にかかられた」と私は信じています。「全て」ですから、性的マイノリティは除外されません。「全て」ですから、弱者も含まれます。
今まで気付かなかった「困り事を抱える人達」に目を向けていただけたら嬉しいです。
茅ヶ崎市議会議員 今井 理華
*スフィア基準
被災者の権利と被災者支援の最低基準を定めた国際基準
*茅ヶ崎市は、2021年4月から「パートナーシップ宣誓制度」の運用を開始しています。