今井りか奮闘記2025年3月

※後援会ニュース2025年3月号から

花粉症には厳しい季節が始まりましたね。
 今月には私の誕生日があるのですが、皆様は何月生まれですか?プレゼントやケーキは無くとも、生まれてきてくれた事を嬉しいと伝える、伝えてもらえると笑顔になりますよね。
 私は父から「誕生日おめでとう」と言われたことはありません。5歳の誕生日に母が小さなホールケーキを父に内緒で買って押入れに隠して、父が出かけた後こっそりとロウソクを灯して、ハッピーバースデーを誰にも聞こえないように小声で歌って、母と2人でケーキを食べました。
 ケーキは美味しかったし、当時は滅多に食べられないものだったので嬉しかった事は覚えています。でも、「なぜコソコソしないといけないのだろう?」と疑問でした。帰宅した父に喋ってはいけないと口をつぐみ、美味しかったとも嬉しかったとも言えず、誰にも秘密にしなくてはならないのはなかなか大変でした。
 私は生まれてきたらいけなかったって事だよね?だって、誕生日お祝いしちゃダメなんだからー。
 もし、誰かのお誕生日を知っているなら「おめでとう」の一言だけでも贈ってください。相手が生きてる内に、自分が生きてる内に、伝える手段がある内に、受け取ってもらえる状況が許されている内に、どうぞ「あなたが生まれた事はめでたい事」と言葉を贈ってください。
 私は私のような環境で育った人が実はたくさんいる。見えてないだけで実は想像以上に多く存在する、と考えています。
 私達サバイバーに必要な医療と福祉は余りに不十分です。虐待サバイバーに手を差し伸べるためというのも、私が市議になろうとした理由のひとつです。
 虐待を生き抜いた人たちが誕生日を喜べるような社会にしたい。私ひとりだけでは出来ません。一緒に社会を変えていただけませんか?あなた固有の「ちから」をお待ちしています。
      茅ヶ崎市議会議員 今井 理華