統一地方選 奮戦から
定数減・短期決戦で勝利
滋賀・長浜市区 中山和行県議
※しんぶん赤旗2023年5月10日(水)掲載記事 記事pdf
4月9日投開票の滋賀県議選長浜市区(定数3、1減、立候補4人)で、日本共産党の中山和行氏(68)=新=が共産党の議席を守ったことに、党外の人たちからも「短期間でよく勝利できましたね」「民意の反映ですね」など驚きや祝福の声が出ています。(滋賀・浜田正則)
中山氏の立候補表明は、県議選告示(3月31日)まで約3週間と迫った3月9日。現職だった杉本敏隆氏が健康上の理由で3期目の立候補を断念し、候補者決定が難航する中、中山氏が「みすみす無投票にして共産党の議席を明け渡すわけにはいかない」と立候補を決意しました。
県議選長浜市区には自民の現職2人、立民・国民県連が推薦する元市議の新人が立候補。1人はみ出しの少数激戦で共産党落としのシフトが敷かれる中、中山氏は6906票(得票率18・98%)を獲得して3位で当選。落選したのは立民などの推薦候補でした。
怒濤のような
定数が1減となった上に立候補表明が遅れた県議選について、中山氏は「怒濤(どとう)のような1カ月だった」と振り返ります。38年間、理科教師として市内の中学校などに勤務し、「教え子を再び戦場に送らない」を信条に教職員組合や「湖北市民アクション」でも活動。選挙では、岸田政権の大軍拡・大増税を批判し、「戦争への道は絶対に許さない」と訴えました。
教え子らは「中山先生が選挙に出ている」とSNSで発信し、教え子の家族や市民からは「うちの孫が『いい先生だ』と言っていた。入れさせてもらう」「孫が戦争に連れて行かれたらかなわん」などの声が各地で出され、支持が広がりました。地元の世話役活動などにも熱心に取り組む中山氏の立候補に、住民も知り合いに支持を広げてくれました。
公約実現全力
2日には、元共産党市議の竹内達夫氏とともに、元首長や行政関係者、商店主などを訪問。「教育現場の課題を議会で取り上げてほしい」「エッセンシャルワーカーを応援してほしい」などの要望が出されました。
今回の県議選で日本共産党は4議席から2議席に半減しました。中山氏は「私の責任はたいへん重いものになります。教育や子育て、介護、県北部の振興などの公約実現に頑張りたい」と話しました。