人類史に残る運動を

日本原水爆被害者団体協議会
田中煕巳(てるみ)代表委員
人類史に残る運動を

 「核兵器禁止と同時に廃絶しなければならないという人類史に残る運動が2025年にあった」というような運動をやりたい。
 ノーベル委員会は、日本被団協へのノーベル平和賞授与を被爆80年の2025年にするかの議論の末、被爆80年を「核兵器のない世界」の実現をする年にするために、昨年授与したと聞きました。
 日本被団協の運動方針は組織として決めなければなりませんが、世界で被爆証言を行うと同時に、証言にむけて日本被団協の歴史の勉強会も開きたい。証言者を増やし、多くの被爆者に核兵器の非人道性を広げる運動に加わってほしい。
 今月、石破茂首相と話をすることになっています。人類は核兵器とは共存できないことを伝えるつもりです。
 日本政府が禁止条約を批准することは当たり前のことで、今の状況は「恥」だということを知らせないといけないですね。
 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のノルウェーは禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を表明しています。日本もまずはオブザーバー参加すべきです。
 核兵器禁止の先の廃絶に向け、大きなうねりをつくる年にしましょう。