この党なら安心 内藤花恵さん

〈しんぶん赤旗2023年4月14日(金)掲載記事〉

この党なら安心
家父長的構造 自尊心奪われた
神奈川県内藤花恵さん(23)

 「祖父の暴力や暴言に自尊心を奪われていた」。内藤花恵さん(23)=神奈川県相模原市=は家父長制やジェンダーについて学ぶようになり、祖父の行動の背景に社会の構造的問題があると気づきました。綱領でジェンダー平等を掲げ、女性の権利を訴えつづけてきた日本共産党に「この党なら安心できる」と笑顔を浮かべます。   (小林圭子)

 「ジェンダー平等や気候危機など自分が社会課題だと考えるものを、自分と同じ熱量で共有してくれている」と、共産党について話します。

 勇気をもらった

 日本共産党から市議選に立候補する同県藤沢市の、かとうあやのさんと出会い、政治家に親近感を持つように。「子どもを育てながらも市民の代表として声を届け、社会を変えていこうとしている人がいるんだと分かった。勇気をもらった」 5歳のとき、母親を亡くし、祖父母に育てられました。祖父は暴力や暴言で家族を支配していたといいます。祖母は抵抗できず、がんを患いながらも内藤さんを懸命に育てました。
 社会人になり、考えを主張できない、仕事が思うようにできない自身を否定し、心を病んでいきました。カウンセリングを受け、幼少期の体験に原因があったと気づきました。
 「祖父は絶対的に悪いけど、祖父という存在をつくったのは、社会の構造や政治の問題だと分かった。祖父個人を責めるのでなく、そのパワーを社会を変える方に向けていこうと思った」
 日本民主青年同盟や新日本婦人の会などに入り、積極的に活動や勉強をしています。女性の権利だけでなく、すべての人の人権が守られることが大事だと、外国人の移民・難民や性的マイノリティーの人への関心も高まっています。
 「どんな見た目や性質を持って生まれても、自分の存在を否定することなく生きていける社会でなければならない」とまっすぐに語ります。

 声を上げていく

 主権在民を訴え権力に立ち向かって101年になる共産党をこう評します。
 「国のために尽くすことが良しとされた時代でも、一人ひとりに主権があると訴え続けた人たちがいたこと、今当たり前にある権利はたたかいの証しであることを忘れず、私も恐れずに声を上げていきたい」
 9日投票の県議選・政令市議選では悔しい結果に。「投票率も低くてむなしさもあった」と話しつつも、後半戦に向けて前を向きます。
 「立ち止まってはいられない。応援しながら、候補者と同じぐらいの熱量でしっかり自分の思いを訴えたい。できるかぎりのことを精いっぱいやっていく」
 SNSでの発信や選挙ボランティアに取り組みます。

しんぶん赤旗2023年4月14日(金)