京都市全員給食を検討

市立中学校  市民の運動が動かす

しんぶん赤旗 2023年1月28日(土)掲載記事

京都市教育委員会は25日、市立中学校での全員制給食実施を検討する方針を明らかにしました。同日の市議会教育福祉委員会で、稲田新吾教育長が「全員制中学校給食の実施を視野に入れた調査を行う予算を計上できるよう、調整を図りたい」と答弁しました。
 政令市では京都市など3市だけが未計画で、京都府内では京都市だけが計画もなく取り残されてきました。2003年度から全校で始まった、家庭からの弁当か注文制のデリバリー弁当かを選ぶ「選択制」給食は喫食率が3割に満たず、「小学校のような全員制の中学校給食」の実施を求めて、新日本婦人の会をはじめ、保護者、市民らが「連絡会」をつくり、これまで6万人分を超える署名や、アンケートによる声を集める活動など、市への要請や請願行動を展開。日本共産党市議団は、議会で実施を求め論戦するとともに、請願採択を主張してきました。粘り強い運動と党市議団の論戦が議会を動かしました。
 この問題に12年前から取り組んできた、日本共産党の、えもとかよこ市議候補(右京区)は「重い扉がようやく動きました。早期実施が大事です。京都市にはあくまで学校調理での実施を求めて、さらに奮闘したい」と語りました。

しんぶん赤旗2023年1月28日(土)