共産党と住民の運動で前進

高3まで医療費無料化

群馬県、所得制限・一時支払いなし

しんぶん赤旗 2023年1月29日(日)掲載記事
 こどもの医療費無料化について群馬県は27日、高校3年生まで引き上げる方針を発表しました。入通院が対象で、県によると、所得制限がなく、窓口での一時支払いもないのは都道府県で初。住民と日本共産党県議団が繰り返し求めていたものです。

 群馬県は中学生までの無料化を2009年10月から実施、自己負担分を県と市町村が折半しています。拡大で新たに必要になる県財源は約8億円の見込み。

 県内35市町村のうち30市町村が、独自財源で高校生までの無料化を実施、実施予定です。県によると、市町村長、県議会各会派から、県が一律の支援をするよう要望があったといいます。山本一太県知事は27日の会見で「なるべく早く実施できるように必要な調整を進めたい」と述べ、都道府県による高校生までの助成拡大について「この流れは今後ますます加速していくのではないか」と話しました。

 日本共産党の酒井ひろあき県議は「住民運動とも連携して、県議団が論戦でずっと求めてきたもの。中学生無償化から13年半ぶりの前進で評価できる。次は学校給食費の無償化に県が踏み切ってほしい」と語りました。