統一地方選勝利へ 党議員団に聞く

神奈川県議選 井坂しんや団長

医療費・住宅・基地問題・・・
願い実現に大きな役割

しんぶん赤旗2023年1月17日(火)掲載記事

しんぶん赤旗2023年1月17日

統一地方選勝利へ 党議員団に聞く
神奈川県議選  井坂しんや団長

医療費・住宅・基地問題・・・
願い実現に大きな役割

 神奈川県議選(3月31日告示、4月9日投票)を前に、日本共産党の井坂しんや県議団長に党議席の値打ちを聞きました。   (神奈川県・河野明美)

 県議会は共産党を除く主要会派が黒岩祐治知事の提案に何でも賛成。約4年(2022年12月19日まで)で知事が提案した710議案に、自民、公明、立民、民主、県政は100%賛成しました。共産党は8割以上賛成していますが、間違ったことにはきっぱり反対し、行政のチェック機能を果たしています。
 くり返し要求し助成拡大を実現
 8年前、共産党は議席空白を克服し一気に6議席を獲得。今は5議席です。定数105の県議席の5%弱ですが、大きな役割を果たしてきました。私が8年前、最初に質問したのは、子どもの医療費助成制度の拡充です。住民からの拡充を求める請願に賛成したのは共産党だけ。他の主要会派が皆で不採択にしたのです。その後住民とともにくり返し要求し、約15年間就学前までだった対象が来年度、小学校卒業まで拡大することになりました。
 県の助成拡充を受けて、独自に上乗せする市町村もでてきています。大きな前進です。
 県営住宅を老朽化や人口減少期が来るなどと言ってゼロから見直すという県の計画もはね返しました。老朽化対策や増設とともに空き住戸対策も提案。兵庫県の明舞団地を視察し、空室の多くなった5階部分に学生を入居させた成功例を参考に議会で提案しました。そのとき知事は冷たい答弁でしたが、数年後、他会派も取り上げるようになり、22年から神奈川でも学生の入居が実現。空室は半減しました。19年には新たに7千戸以上建て替えの方向が示されるなど変化しました。
 戦争する国反対 重要な党の議席
 神奈川は沖縄に次ぐ米軍基地県です。県は、原子力空母の横須賀基地の事実上の母港化や基地機能強化を受け入れてきました。共産党は、原子力空母の母港撤回を求め、厚木基地のオスプレイ整備拠点化に反対してきました。敵基地攻撃能力保有や軍事費2倍化など戦争する国づくりが進む今年、共産党の議席はますます重要です。
 昨年は共産党が米軍基地内と周辺で相次いで確認された有機フッ素化合物流出の原因究明と対策を求め、9月の環境補足協定に基づく初の立ち入り調査につながりました。
 6月稼働開始予定の横須賀市の石炭火力発電所は、県全体の約1割もの二酸化炭素を排出すると見込まれる、とんでもないものです。建設中止を求める意見書の提出に共産党は賛成しましたが、他の主要会派がそろって反対し、否決しました。
 今回は、現有5議席を絶対に確保、前回失った議席を奪還し、さらに議案を提出できる9議席を目指します。
 共産党の値打ちは際立っていますが、多くの県民にはまだ知らされていません。私の選挙区の定数が5から4に減るなど、どの選挙区も議席確保は容易ではありません。しかし県議団の実績と値打ちを広げぬけば必ず勝利できます。全力でがんばります。